岡山・美咲町では、将来、人が減ることを前提に、役場の業務スペースをはじめ、公共施設の削減を進めている。さらに、約280棟ある公共施設のうち、図書館や役場の支所など83棟の取り壊しを実施。職員約20人分の業務を削減させた。背景にはあるのは深刻な人口減少。25年後には4500人減少することが想定されている。今、直面している課題は人が少なくなった地域の維持管理。町には管理する余裕がない。町が提案したのは住民が主体で運営する組織づくり。支援金を交付することで地域のさまざまな課題を解決する活動を後押しするもの。当初、住民たちは強く反発した。対立を乗り越えるきっかけとなったのが、町と住民で地域の課題を確認し合う機会を持ったこと。課題になっている場所が可視化され、町の職員に頼るだけでは解決しないことが分かったためだ。
