京都市下京区でオンラインで山林の売買を専門に扱う不動産業者では全国から山林を売りたいという情報が寄せられているが、連絡を受けた山林の多くは売り物にならない物件だという。150件の問い合わせで、扱える物件が約15件だという。全国の山林の約半分で土地の境界線が調べられていないという。愛知県美浜町の小島和栄さんは約20年前に親から山林を相続し、高齢で娘らに引き継ごうと考えたが要らないという。和栄さんは60年ぶりに自分の山林に行った。手がかりは法務局でもらった公図だが、土地の前にはフェンスが立てられた企業の所有地があり、自分の土地に行くことができなかった。隣の企業に頼み中を通らせてもらい、土地の入口に辿り着いた。藪が生い茂り奥には進めず、境界線や中の状態は分からない。和栄さんは土地を売ろうと地元の不動産業者に相談したが、取り合ってもらえなかった。売れなくても境界線だけはしっかりし名義を1人に絞るようにすれば将来売れる可能性があるが、放置すると名義が広がり整理ができなくなるという。