女性向けのスキンケアやトレンドのメークなどを紹介する美容雑誌「美的」。その出版社では去年、男性にも美容を楽しんでもらう新たな試みを始めた。この日、集まってもらったのはアラフォーの男性読者たち。男性たちからは女性読者と変わらない美容への切実な思いが語られた。ウェブ上ではジェンダーの垣根を越えた情報を発信するページも新設。美容を楽しむ男性たちの実情を伝えることで女性読者が中心だった美容雑誌を進化させていきたいとしている。小学館 美的.com編集長・小林由佳さんは、女性でも”男性なのにファンデーション塗ってるの”と思う層もいるかもしれない、そういった人に男性も楽しんでいるというのを美容師として発信することで、美容を楽しむ人口が増えていくと思うなどと語った。さらに、男性の美容は意外な場所でも活用され始めている。屋外で工事を行う人々は日ざしや空気の乾燥などお肌に過酷な環境で働いている。そこで、都内の不動産管理会社は今年9月、工事現場にスキンケア用品を試験導入。流し台には汚れと汗を落とすための洗顔料が。事務所には日焼け止めや肌を保湿するための基礎化粧品を常備している。現場で働く人からはリフレッシュできると好評。すでに100か所以上の現場にスキンケア用品を設置。働きやすさや人手不足の対策になるのではと会社では期待している。東急コミュニティーの荒田千尋さんは、イメージの工場を働きやすさの工場というメッセージがあると思う、等と話していた。