- 出演者
- 合原明子 那須晃行(なすなかにし)
テーマは「中高年にも広がるメンズ美容」。ゲストはお笑いコンビ「なすなかにし」の那須晃行。男性たちの意識の変化に企業も注目し次々と新しい美容グッズが登場。女性に人気の化粧品を男性にも使ってもらおうとPRするメーカーまで。男性と女性の垣根がなくなりつつある美容の最前線を伝える。
オープニング映像。
男性1人当たりの化粧水や美容液など基礎化粧品にかけている金額を調査したデータ。この7年間で10代から30代の若い世代はもちろん増加。それに加えて40代から70代の中高年でもその額が伸びている。なすなかにし・那須晃行は韓国コスメが多いといい、いろんな成分が入っているからだという。
50代の夫婦を取材。ファッション関係のコンサルティングをしている夫はここ数年、身だしなみの延長として美容に目覚めたという。きっかけはコロナ禍。マスク生活を続けている時期に歯の矯正を始めたことだった。2年前からはひげの脱毛もするようになった。夫の変化を妻も前向きに受け止めている。さらに去年、韓国旅行中には現地の皮膚科で顔のしみを取る美容医療に挑戦。仕事を順調に進めるためにも清潔感を保つ美容が欠かせないと感じている。50代の夫婦を取材。ファッション関係のコンサルティングをしている夫はここ数年、身だしなみの延長として美容に目覚めたという。きっかけはコロナ禍。マスク生活を続けている時期に歯の矯正を始めたことだった。2年前からはひげの脱毛もするようになった。夫の変化を妻も前向きに受け止めている。さらに去年、韓国旅行中には現地の皮膚科で顔のしみを取る美容医療に挑戦。仕事を順調に進めるためにも清潔感を保つ美容が欠かせないと感じている。
- キーワード
- 美容医療
今、家電量販店ではメンズ美容に特化した商品が続々と登場。肌に当てるとスキンケアができるというひげそりに眉や鼻、耳のムダ毛を処理するアイテム。さらに、しみや、くまを隠せるコンシーラーなどの化粧品も並んでいる。美容を始めたことで外見だけでなく内面に変化が表れたという人も。伊藤聡さん(52)は会社員の傍ら自身の体験をもとに中年男性の美容について情報を発信している。長い間、美容とは無縁の人生だった男性。肌の手入れなどをすることは男らしくないことだと思っていた。しかし、リモートワークが続いていた3年前、久々に出社した日に転機はやってきた。しみや黒ずんだ毛穴をなんとかしたいとスキンケアを始めると効果はてきめんに現れた。同時に自分の肌と向き合う中でそれまでにない幸福感を感じた。今では最新のコスメが集まる美容イベントにも参加するように。美容への見方が変わったことで人生が豊かになったと感じている。
変化する男性の美容への意識に大手化粧品会社も対応しようとしている。この会社ではこれまで女性客が中心だった主力商品を男性にも使ってもらおうとしている。その広告塔に起用したのは大谷翔平選手。かつてこの会社では時代に先駆け男性用の化粧品を発売したことがあった。この時代、もてはやされたのは昼は猛烈に働き夜になればディスコへ繰り出すタフな男性。化粧品もそうした男らしさを表現するものだった。しかし、時代は変わり今は性別にとらわれない意識が広がっている。その変化を捉えることがビジネスチャンスにつながると会社では考えている。コーセー商品本部シニアアドバイザー・堀田昌宏さんは、きれいになるという概念が男性も女性も今はあまり変わらない、きれいは男性女性関係なしにあるものというのが我々の考え方です、などと話していた。
男性向けのセミナーやメークレッスンで講師を務めるメークアップアーティストの高橋弘樹さんに話を聞く。スキンケアだけではなくてメークをする男性も今、増えている。肌のくすみやくまが気になるという磯島さん(51)に協力してもらった。ベースにBBクリームを使用して、目の下のたるみやくまは、コンシーラーで目立たなくしてく。メーク前とメーク後の写真を見て那須は、表情も変わりますよねなどと驚いた様子だった。那須はリップを試したいという。高橋は、男性用の色付きリップはグレーの色をしているが、皮膚につけて唇につけていくと色が変わって血色の良い感じに変わると説明。メンズ美容の広がりについて化粧や美容整形といった文化に詳しい関西大学の谷本奈穂教授に聞いたところ、背景として中世的な男性が増えているのではなく身だしなみを整えることがかっこいいという新たな価値観の広がり。さらには社会で働く年数が伸びる中で若々しくありたいという若さ信仰の強まり。そして、レーザーなど手軽な美容医療の技術も発達し女性たちの間で広まっていることで男性も美容医療を受けたいと希望する人が増えているといったことがあるそう。
女性向けのスキンケアやトレンドのメークなどを紹介する美容雑誌「美的」。その出版社では去年、男性にも美容を楽しんでもらう新たな試みを始めた。この日、集まってもらったのはアラフォーの男性読者たち。男性たちからは女性読者と変わらない美容への切実な思いが語られた。ウェブ上ではジェンダーの垣根を越えた情報を発信するページも新設。美容を楽しむ男性たちの実情を伝えることで女性読者が中心だった美容雑誌を進化させていきたいとしている。小学館 美的.com編集長・小林由佳さんは、女性でも”男性なのにファンデーション塗ってるの”と思う層もいるかもしれない、そういった人に男性も楽しんでいるというのを美容師として発信することで、美容を楽しむ人口が増えていくと思うなどと語った。さらに、男性の美容は意外な場所でも活用され始めている。屋外で工事を行う人々は日ざしや空気の乾燥などお肌に過酷な環境で働いている。そこで、都内の不動産管理会社は今年9月、工事現場にスキンケア用品を試験導入。流し台には汚れと汗を落とすための洗顔料が。事務所には日焼け止めや肌を保湿するための基礎化粧品を常備している。現場で働く人からはリフレッシュできると好評。すでに100か所以上の現場にスキンケア用品を設置。働きやすさや人手不足の対策になるのではと会社では期待している。東急コミュニティーの荒田千尋さんは、イメージの工場を働きやすさの工場というメッセージがあると思う、等と話していた。
皮膚科専門医の三石剛さんによると紫外線はしみや皮膚がんの原因になると考えられていて、屋外の仕事に加えてゴルフなど日に当たる時には日焼け止めをこまめに塗って対策してほしいという。今、男性向けにスキンケアやメークのポイントを伝えるセミナーを自治体や企業が開催している。首都圏ではこれまで千葉県柏市や東京港区などの自治体が開催。セミナーを主催する化粧品メーカーによるとミドル世代、シニア世代も多く受講しているそう。なすなかにし・那須晃行、メークアップアーティスト・高橋弘樹さんは、2015年くらいからメンズ美容が普及するように活動をしていて、ここ8,9年くらいでメンズ美容を盛り上げるように頑張ってきた結果、どんな男性でも美容を取り入れるような土台ができたのかな、などと話した。