今月、本拠地・太田市のアリーナはファンで埋め尽くされた。5000席の座席に対し5061人が訪れた。太田市にはバスケットボールが根づき始めている。かつては平均観客数が1000人ほどだったが、本拠地の移転をきっかけに変化が。4年前、前橋市から太田市移転することになった。太田市の人口は前橋市より10万人以上少ない。集客が少なくなることも考えられたが、チームは太田市に1つもプロスポーツチームがないことに着目し新たなファン開拓につながると考えた。目標は「太田市をバスケットボールの町にする」こと。試合に市民が足を運びやすいよう市と協力してアリーナの周りにはキッチンカーを集めた。また、市内15カ所にコートを設置。無料で好きな時にバスケットボールができる環境を整えた。また、集客戦略のターゲットを小学生にした。県内他市に比べ働く世代の人口比率が高い太田市では、小学生が試合観戦すればその親である働く世代を呼び込めると考えた。市内小学校にチームキャップを配布、小学生に無料チケットを配るなど集客に力を入れた。