先週行われた台湾総統選挙で民進党の頼清徳氏が次期総統に選ばれた。頼氏は選挙戦で中国と距離を置き、アメリカとの関係を重視する姿勢を訴えてきた。今後の懸念は中国との関係。習近平国家主席は去年大みそかに台湾統一への決意を改めて強調していた。中国は頼氏に対し台湾海峡の安定を壊すトラブルメーカーなどと名指しで批判し、頼氏が去年アメリカに立ち寄った際には、対抗措置として台湾周辺で大規模な軍事演習を実施した。総統選の結果を受けて、中国側は「一つの中国」という原則を堅持し「台湾独立」に反対する立場は変わらないとした。台湾の選挙結果について、バイデン大統領は台湾の独立は支持しないと述べた。近い将来、アメリカの対中政策が大きく転換される可能性がある。