今日から、中国で全国人民代表大会が開催する。今年は、首相による会見は行なわれないという。全人代の首相会見は、国内外の記者の質問に大使、首相自ら発信する数少ない機会で、30年以上続いてきたが、習近平主席「一強」のもと、首相の権限が縮小したことに加え、習指導部の閉鎖性を印象付けた形となる。全人代初日の今日、李強首相が読み上げる政府活動報告では、GDPの成長率目標について2023年の5%前後を据え置くとの見方が出ている。ゼロコロナ政策伴う反動増があった2023年より、目標達成は難しいと見られている。デフレや不動産不況などの課題に対し、実効的な景気対策が示されるのか焦点となっている。