今日10月10日は台湾で建国記念日とされる双十節の記念式典が開かれ、5月に就任した頼清徳総統が初めてこの場で演説を行う。奥谷龍太解説委員が「最近中国の習近平主席と台湾の頼清徳総統は共に中台関係について強い表現を使う傾向が見られる。5月の就任演説で頼総統は、“中華民国と中華人民共和国は互いに連続しない”と述べて、台湾は中国の一部だとする中国側の主張を否定した。これに対して中国側は“頼総統は台湾独立派の本性をさらけ出した”などと強く反発し台湾周辺で軍事演習を行った。中国は武力で台湾統一を目指す選択肢を捨てていない。しかし台湾海峡は多くの民間の船が通る。米国は世界経済や地域の安定が脅かされかねないとして軍の艦船を繰り返し通過させて中国側を牽制している。最近はヨーロッパの国々も相次いで艦船を派遣するようになり、5月以降、ドイツ軍やオランダ軍の船もここを通過した。そして日本の海上自衛隊の船も先月初めてここを通過した。中国がこれ以上軍事的緊張を高めないよう世界各国が台湾海峡の安定を望んでいることを示そうとしている」とスタジオで述べた。