日中戦争の発端となった「盧溝橋事件」から88年。その節目となる日に習近平国家主席は山西省にある戦争の殉職者を祀った記念碑に花を手向ける様子が国営メディアを通じて公開された。習主席が率いる中国共産党は先月30日、今後の政権運営のあり方を決める重要な会議を行った。習主席は共産党幹部たちの前で党中央の決定などを調整する新たな機関を設置すると明言。この動きについて、複数のメディアが共産党の指導体制に変化の兆しがみえると伝えている。さらに、習主席の足元で側近とされる幹部の処分が相次いでいる。新華社通信によると先月27日、全人代常務委員会は中央郡司委員会・苗華委員を「重大な規律違反」で解任すると報じた。また、軍のNo.3の何衛東副主席も3月以降、動静が途絶えている。今月6日と7日にブラジル・リオデジャネイロで開催されたBRICS首脳会議で中国の代表として出席したのはNo.2の李強首相。これまでBRICS首脳会議に欠かさず出席していた習主席の姿はなかった。国際社会からも様々な憶測が広がる中、いま習近平体制に何が起きているのか。