中国メディアによると中国での宅配便の件数は去年、過去最高となる1800億件に達するなど市場規模は11年連続で世界1位となっている。中国のフリマサイトでは宅配物を扱うお店の経営権が出品されている。宅配物は受け取り拠点に一度集積され、受取人がピックアップしたり拠点のスタッフが宅配先まで配送したりする。複数ページにわたり出品されており、売却希望額は1万7000元や7万5000元など日本円で約40万円~170万円と地域や規模によって異なっている。宅配市場が成長を続ける中、売却希望が相次ぐワケについて受け取り拠点を尋ねた。夫婦で経営しており、1日に700件もの宅配物を扱い、報酬は荷物1つにつき約25~32円。2人で月に1万5000元、日本円で33万円は稼げると話す一方で、「普通の人は耐えられない」などと話した。経営権を出品する男性の売却を希望する理由は過酷な労働環境だった。さらに男性は今年に入ってから1つあたりの報酬が2円ほど下がったと話す。宅配業を巡っては中国では配達員の過酷な労働環境が社会問題となっており、去年12月には配達員らによる大規模抗議活動が発生している。習近平は先月、配達員と面会するなど政府は労働環境の改善に乗り出すとしているが、巨大市場の成長の先に持続可能な仕組みを築けるかが問われている。
