11月中旬の東京都心の最高気温が9度以下となった。これは実に40年ぶり。記録的な寒さになった1日を振り返る。寒い朝だから見られる美しい冬景色。そんな幻想的な風景が広がった朝だった。川の上を流れる霧。冬の訪れを告げる愛媛県の肱川あらし。大洲盆地でできた霧が風に乗り、肱川に沿って流れる珍しい自然現象。山形県南陽市では、雲海が出現。仙台市では、初霜と初氷が観測された。それもそのはず、20日は全国914地点のうち428点で、今期最低気温を観測。草に霜が降りた熊本県阿蘇市では、最低気温が氷点下0.5度となり、九州の観測点で今季初めての冬日になった。富山県の漁港にずらりと並んだのは冬の味覚、寒ブリ。氷見漁港で今朝、本格的な寒ぶりシーズンの始まりを告げる、ひみ寒ぶり宣言が出された。北海道の寒波が南下したことでぶりの水揚げ量が増加し、安定した出荷のめどが立ったという。宣言は去年よりも1か月ほど早く、今後、基準を満たした氷見産のぶりはひみ寒ぶりとして出荷される。冷たい雨が降った東京は最低気温が5.5度と今季一番の冷え込みに。日中もそこまで気温が上がらず最高気温は1桁止まり。11月中旬の都心の最高気温が9度以下となるのは40年ぶりのことで、この時期としては記録的な寒さとなった。そんな寒さも吹き飛ばす戦いが群馬県の桐生西宮神社で。一斉に走り出した男たち。兵庫県で毎年行われる新春恒例の福男選びが、関東で初めて行われた。コースは参道から本殿のおよそ230mで、ゴール直前には急な階段と上り坂が参加者に立ちはだかる。この日は、女性の部も開催。初代福女をつかみ取るのは。トップを走るのは太田市の高校2年生木戸瑚白さん。寒さのピークは20日まで。21日の最高気温は全国的に20日よりも高くなる予想で、日ざしがポカポカと暖かく感じられそう。