中山が胃がん診断支援AIシステムに迫る。「日本の起業家ランキング2024」に掲載されたAIメディカルサービスの多田さんを取材した。現在日本人のおよそ4人に1人はがんになるといわれ、胃がんの死亡率は第3位。多田さんが開発した胃がん診断支援AIシステムは、胃がん発見の正確性を高め死亡率を下げることができる可能性があると期待されている。多田さんは「AIは人が覚えられないぐらいのデータ量を覚えることができるのでより内視鏡の精度が向上する」と話した。日本で胃がんを含む消化管のがんは死因率第1位だが、早期発見ができれば胃がんの場合5年生存率は約97%になる。ソフトウエアを開発するために検証できる施設を紹介。多田さんは「AIと一緒に内視鏡医が検査すればAIと2人で検査してるような形になるので見逃しも減るし検査の精度も上がる」と話した。内視鏡機器に胃がん診断支援AIシステムを接続し、検査中に気になった箇所を静止させシステムに読み込ませることでAIががんの可能性の有無を表示する。今まではその場で判断できないケースもあり時間がかかることがあったが、AIは僅か0.2秒ほどで判断することが可能。人の目では悪性かどうか見分けづらいものも、AIシステムを使えばすぐに分析し見分ける支援をしてくれる。胃がん診断支援AIシステムを導入している専門医は「精度も上がり安心感がある」と話した。多田さんは「日本の内視鏡医療は世界一の技術を持っているので日本のデータで作ったAIは、全世界の医療現場に貢献できる」と話した。今後はシンガポール、ブラジルで順次導入予定。