- 出演者
- 小林千恵 青木さやか
オープニングの挨拶。
きょうのテーマは「がん検診の受診推進プロジェクト」。「あしたが変わるトリセツショー」の放送に合わせてNHKが専門家とともに全国の自治体と協力して進めている。早期発見・早期治療によってがんで亡くなる人を減らすことを目的に国は5つのがん検診の受診を進めている。ただ、半分以上の人が受診していない。
青木は8年前、43歳の時に肺がんと診断された。今も1年に1度は肺がんの検診に行っているという。NHKは2018年、専門家や全国の自治体とともに乳がん検診の受診を勧めるプロジェクト実施した。その結果、受診率が前の年度に比べて1.5倍に上がった自治体もあれば、7.6倍に上がった自治体もあった。今回のプロジェクトでは国ががん検診の受診を勧める5つのがんに対象を広げた。
10月17日に放送した「あしたが変わるトリセツショー」ではがんのスペシャリストとともに詳しく見ていった。健康な人でも1日に数個、がん化した細胞が生まれていると言われている。多くの細胞は死んだり、体から排除される。生き残ってしまう細胞があり、それからがんが生じると考えられている。これまで、がんの原因として遺伝・たばこやお酒、運動不足などの環境要因が知られてきた。しかし論文では、がんになる原因の約66%が細胞分裂による遺伝子のコピーミスである可能性を示した。
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- あしたが変わるトリセツショー大腸がん
若尾医師はがんは生活習慣を改善しても原因がわからずにコピーミスが起きてしまうので防ぎようがない、がんは検診をしないと見つからない、小さいうちに見つけると治療の選択肢が増えて体に優しい治療法で治すことができると話した。国は胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がんの5つのがん検診の受診を推奨している。
あしたが変わるトリセツショーではこれまで1度もがん検診に行ったことがない男女20人を集め、がんのスペシャリストががんについて熱弁した。がん検診を受ける気になっていた人たち20人に2週間、抜き打ちチェックをした。結果、20人中17人は検診を受けていなかった。
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世論調査のがん検診を受診していない理由は1位が「心配なときはいつでも受診できる」、2位は「経済的に負担になる」、3位は「受ける時間がない」、4位は「健康に自信がある」などだった。
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- がん対策に関する世論調査内閣府
行動科学の専門家としてがん検診の受診率アップに取り組んできた溝田さんはプロジェクトの生みの親。がん検診に行きたくなるポイントは「放送に合わせて検診の案内がホントに届く」。それぞれ関心が高まる時期と案内が届くタイミングのズレをなくすため、トリセツの放送に合わせてがん検診の案内を実際に届けるプロジェクト。溝田さんが全国の自治体に参加を呼びかけたところ280の自治体が参加を表明した。
富士市の大腸がん検診の案内では今年度は約3000円の助成があり自己負担額が700円で済むことをアピールしている。今回自治体が配った案内にはあしたが変わるトリセツショーの放送予定が載っている。がん検診は定期的に受けることが大事。詳しい情報はあしたが変わるトリセツショーのホームページに載っている。NHKプラスでは24日まで配信。若尾医師はがんに関するフェイク情報に注意するよう呼びかけた。がんに関する情報はホームページ「がん情報サービス」で見ることができる。
次回予告。