能登半島を襲った地震からまもなく1年、今も離れて暮らす橘なごみさんと父重克さんら家族を取材。石川県能登町に住む親子は今年1月、学びの機会を確保するため行われた中学生たちの集団避難がきっかけで離れて暮らし始めた。先週、自宅を訪れると11か月ぶりに父と長女が迎えてくれた。次女は集団避難した時から金沢で生活、父は「やっと寂しさに慣れた」と話すが長女は言語聴覚士になるため新潟の医療福祉大学に進学するという。言語聴覚士はコミュニケーションを取るのが難しい高齢者のケアや誤嚥の予防訓練指導などをする資格。なごみさんは炊き出しの時高齢者は餅が詰まるので1個と言われ安心してご飯が食べられるように支援したいと思い志したという。能登から新潟へエールを送る日々が始まる。