避難所に届く支援物資は炭水化物が中心になる。長期化する避難生活で栄養バランスのとれた食事を提供する取り組みに迫った。栃木県内で収穫されたとれたてのキャベツやいちごが能登半島への支援物資として出荷された。支援活動の中心となっているのは、宇都宮で農機具のリサイクル業を経営する桶田博信さん。桶田さんは、「栄養をとって元気をつけてもらう。笑顔になってもらう。これがまず第一」などと話す。直接能登町へ向かい、1日で介護施設な16か所を回って野菜や果物を届けた。今回届けたや愛は、耕作放棄地を活用して育てられた。桶田さんたちの活動のきっかけは、東日本大震災で被災地から寄せられた、新鮮な野菜が食べたいという声だった。桶田さんは170回以上被災地に足を運び野菜を届けてきた。支援を続ける中で、被災地のニーズを細かく把握することの重要性を痛感した。東日本大震災では、主菜に加えて副菜が毎日提供された避難所は1割未満だった。行政と事業者が連携する動きも出ていて、長野県はキッチンカーを避難所に派遣するシステムを作り今回初めて実施した。食糧費や燃料費を県が補助することで継続的な支援を可能にしている。