クロールで25m以上泳げる6年生の割合は2010年の6年生の男女だとそれぞれ8割以上泳げていた。しかし2019年を境にぐっと減り、コロナ後の2023年では女子が46.2%、男子が54.3%だった。そこから少し回復し2025年、男子が57.3%、女子が47.6%となっているが過去の水準までは戻っていない。専門家は「特に小学4~6年生になると水に対する恐怖心も強くなってきたりするので、幼児期や1~2年生くらいまでに水に対する抵抗感をできるだけなくしていくことが必要。それをコロナ禍でできなかった世代が高学年になったときにいざ泳ぎを学習しようとしたところで水慣れに時間を取る。さらに授業時間も減っているので水に対して嫌だなというイメージがついてしまっている。スイミングスクールも光熱費が上がっているので会費を上げざるを得ない。するとスイミングスクールに通わせるのも躊躇する親御さんも多いのでは。」などと指摘した。水泳授業の回数が減っても小学校では「実施した」とういところが99%だった。中学校では「実施した」が76.6%、「実施していない」は20%あった。授業が減った原因1つ目は「猛暑」。熱中症の恐れがあるので授業自体を中止する。2つ目は「プールの老朽化」。プールを建て替えるのには多額の費用がかかる。3つ目は「教員の負担大」。水泳指導は難しくプールの維持管理も大変。「熱中症保険マニュアル」によると屋外プールでも熱中症リスクはある。水の中でも発汗・脱水症状になることがある。プールサイドはコンクリートのところが多く、日よけがないので炎天下で高温になる。また「熱中症警戒アラート」が出たらプールの授業を停止する学校も多くある。さらにゲリラ雷雨も増えていてますます授業継続のハードルは上がっている。いま多くあるプールは東京オリンピックに向けて1964年代に建てられたものが多いそう。このとき国からの補助金で各地の学校で次々とプールが作られることになった。プールの設置率を見ると、1963年にはたった14%だったが、8~9割普及になっていった。
