血圧130/80未満を目指して、きょうからできる健康への道しるべを自治医科大学教授の苅尾さんが紹介する。今年8月、日本高血圧学会のガイドラインが6年ぶりに改訂された。高血圧とは診察室で測る場合は上が140以上、下が90以上。家庭では上が135以上、下が85以上と定義されている。日本の血圧コントロール率は主要国の中で下位レベル。この状況を変えるために行われた改訂のポイントは降圧目標の値引き下げ。診察室では130/80未満、家庭では125/75未満を目指すことになった。これまでは年齢や性腎臓病などの有無によって目標値が分かれていたが、最近の研究で誰であっても「130/80未満」を目指すことで、脳卒中などを減らせることが明らかになった。
「血圧朝活キャンペーン」について。朝は突然死などが最も増加する時間帯。リスクの高い朝の時間帯の血圧をしっかり下げることが重要。検診会場やスポーツジムなどで血圧を測り130を超えていたら、まず生活習慣や環境を見直し、次のステップとして家庭で朝の血圧を測り130未満に保つよう心がける。生活習慣の見直しとは具体的に、減塩、カリウムの接種、運動など。また、生活する部屋の温度を18~26℃に保つことも重要。降圧薬は安価で安全、必要なときには薬を上手に使うことも重要。自分の血圧を知り、行動を変え、主治医と相談しながら続けることで心臓病リスクを減らすことができる。
「血圧朝活キャンペーン」について。朝は突然死などが最も増加する時間帯。リスクの高い朝の時間帯の血圧をしっかり下げることが重要。検診会場やスポーツジムなどで血圧を測り130を超えていたら、まず生活習慣や環境を見直し、次のステップとして家庭で朝の血圧を測り130未満に保つよう心がける。生活習慣の見直しとは具体的に、減塩、カリウムの接種、運動など。また、生活する部屋の温度を18~26℃に保つことも重要。降圧薬は安価で安全、必要なときには薬を上手に使うことも重要。自分の血圧を知り、行動を変え、主治医と相談しながら続けることで心臓病リスクを減らすことができる。