株式市場でAI関連に変わる投資先を探す動きが始まった。相場が急落するとその後の物色動向が変わりやすいとの経験則があるためで、不透明感のあるアメリカの景気や円相場に左右されにくい内需関連株が有合との見方がある。中でも注目度が高いのがROEが高く、業績の伸びへの期待が大きいいわば質の高い銘柄。投資家がROEの高さなどを重視するのは二番底のリスクを意識しているためで、来週のジャクソンホール会議での発言や「エヌビディア」の決算が再び相場を動揺させる可能性を指摘する市場関係者は多く、仮にもう一回波乱が起きても耐えられる銘柄に資金を移し、当面は様子を見たいとの思惑があるとみられる。(日経電子版)