明日以降、日本記者クラブでの討論会を始め、互いの主張を戦わせる公開討論会が15日間に及ぶ選挙期間中に連日のように行われる予定。今回は9人が立候補していることなどから議員や党員の中には今後の論戦を見てから投票先を決めるとするものもいると見られている。討論に詳しい解説員の伊藤雅之氏は3つのポイントを挙げた。1つ目のポイントは「スタートダッシュ」。選ばれる側から見ればこのスタートダッシュでできるだけ目立つ必要があり、どれだけ存在感を示せるかが重要になってくるという。2つ目のポイントは「敵と味方」。勢いのある人に質問して敵として攻めていく戦略を取る方法が考えられる。また、決選投票にもつれ込む可能性を考えて、今争っている相手を味方に引き込まなければならなくなる。敵を味方に引き込むことが政策の論争や政治姿勢の討論の中で見えてくる可能性がある。3つ目のポイントは「政策転換」。今回の総裁選ではかなりいろいろな政策が出てきていて、これまでの政策が転換される可能性もある。これらのポイントを踏まえ、伊藤氏は国民が納得できる説明をすることが大切だと指摘した。