自民党の総裁選挙が今日午後、投開票され上位2人による決選投票の結果、石破茂元幹事長が新しい総裁に選出された。1回目の投票で2位となった石破氏が決選投票で高市氏に逆転し総裁選を制した。史上最多の9人が立候補した今回の自民党の総裁選は1回目の投票でどの候補者も過半数に届かず、181票を獲得して1位となった高市氏と154票を獲得した2位の石破氏の上位2人による決選投票が行われた。その結果、215票を獲得した石破氏が194票だった高市氏を21票差で抑えて新たな総裁に選出された。石破氏は当選回数12回の67歳で防衛大臣や党の幹事長などを歴任した。総裁選への挑戦は今回が5回目で、最後の戦いと位置付けて臨んだ。石破氏は今後、幹事長をはじめとした党の役員人事などに着手する。来月1日に召集される臨時国会で新しい総理大臣に選出される見通しで、衆議院の解散総選挙にいつ踏み切るかが今後の焦点。石破氏が党内の結束力を高めつつ政治とカネの問題で失った党の信頼をどう回復させていくかが政権運営のカギとなる。石破氏はこのあと午後6時から新総裁として初めての記者会見に臨む。