石破首相は参院選敗北後も続投の意向を明らかにした。自民党内で批判の声が強まる中、閣僚からも発言が相次いだ。小泉農水相は「比較第1党という表現を総理も幹事長もしているが、与党過半数の目標を達成できなかったことを重く受け止めるべき」、岩屋外相は「進むも地獄、退くも地獄だが、国家国民のために前に進まなければならない」などと述べた。一方、高知県連は石破首相の退陣要求申し入れを決定した。自民高知県連副会長・尾崎正直衆院議員は「1~2ヶ月後に退陣するのでその間に総裁選をやるなどすれば空白を作ること無く新政権を立ち上げられる」、鈴木英敬衆院議員は「選挙の審判を軽視している。早急に判断いただきたい」(SNS)、山田宏参院議員は「大敗の責任を総理が速やかにとることが先」(SNS)などと批判、さらに山梨県連青年局も石破首相の辞任と執行部の刷新を申し入れることを決めた。自民山梨県連・臼井友基青年局長は「石破体制が続くこと自体が政治の停滞する象徴そのもの」と述べた。栃木、茨木の県連も退陣要求を決めるなど石破おろしの動きが地方組織で加速している。
