あすの自民党総裁選投開票に向け、党内では議員票の奪い合いが激しさを増していた。林氏や高市氏は自民党の国会議員全員へ手紙を送る作戦を行っていた。高市氏は議員に直接電話をかけ、票の上積みや他陣営からの引き剥がしを図っている。陣営の議員も電話で最後のお願いをしていた。日本テレビの取材では小泉氏と高市氏が競り合い、林氏が激しく追う展開に。小泉氏はきょう午後、岸田前首相、麻生最高顧問と約30分面会。麻生氏は高市氏とすでに会談を行っている。きょう茂木氏も麻生詣でに。良好な関係を持つ2人は決選投票で同候補を推すため協議したとみられる。総裁選の現時点は1回目では誰も過半数に届かず決選投票にもつれ込むことが確実な情勢となっている。今回の候補者のうち最も可能性が高いのは小泉さんと高市さんの対決。さらにどちらが勝つかについて「優位なのは小泉さん」という見方が多い。それは党内に影響力を持つ岸田前首相や旧岸田派の林陣営が小泉さんの支持に回る可能性が高いとみられているため。党内には高市さんだけは投票したくなという“高市さんアレルギー”の議員が少なくない。一方、高市さんは決選投票の勝利に向け施策を練っている。それは決選投票の前に行う「演説の準備」。去年の決選投票の演説は時間配分を誤るなどして思い通りに進まなかった。党内からは演説で失敗したことが敗因という指摘もある。ある高市陣営の幹部は演説で「党員の支持が高いことを背景に党員の支持をひっくり返していいのか」というメッセージを出し、勝利を狙うと話している。