自民党の政治刷新本部は派閥から人事と金の機能をなくす一方、政策集団として存続することは容認する中間とりまとめ案を了承した。了承された中間とりまとめ案では、「派閥は”お金や人事のための集団”とみられても致し方ない状況だった」と指摘した上で、「本来の政策集団に生まれ変わらねばならない」と強調している。具体的な再発防止策としては、派閥による政治資金パーティーを全面的に禁止し、派閥が所属議員に「もち代」などと称して資金を配ることも廃止。派閥が閣僚や党役員の人事に推薦などの形で関与することも禁じた。岸田総理大臣は、「麻生派・茂木派・森山派も新たなルールに従ってもらうから、”いわゆる”派閥ではなくなる」と強調した。解散する派閥がある一方で、政策集団とはいえ、存続が認められる玉虫色の結論には反発も出ている。自民党はあすの総務会で中間とりまとめ案を正式に了承する方針だ。