衆議院東京15区補欠選挙の結果について。立憲民主党・酒井菜摘氏(新人)が当選。小池都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会と、国民民主党の推薦を受けた無所属・乙武洋匡氏(新人)は敗北した。朝日新聞デジタルによると、乙武氏は11日に自民党への推薦依頼について「出すつもりはない」と発言していた。12日に自民党・小渕優子選対委員長は文書で「乙武氏本人から要請がなく、15区の自民党支部からは推薦を出さないでほしいとの要望があり、推薦を見送る」としている(朝日新聞)。時事通信によると、公明党は過去の乙武氏の女性問題を鑑みて、「うちは推せない」と支援に難色を示したという。去年12月の江東区長選挙、今年1月の八王子市長選挙に関しては、自民党と公明党が推薦した候補を小池都知事が応援。それぞれ接戦を制して当選し、改めて小池都知事の存在感を示した。しかし21日の目黒区長選挙で、都民ファーストの会推薦の前都議が現職に競り負けた。きのう乙武氏が落選し、小池都知事の影響力の低下が指摘されている。読売新聞によると、小池都知事の側近は「一番恐れていた流れになってしまった。7月の都知事選や国政復帰の動向にも、影響を与える可能性がある」と話した。