- 出演者
- 具嶋柚月
小泉進次郎氏ら自民党政治改革本部の主要メンバーが集まり、政治資金のあり方などについて党の骨子案をとりまとめた。骨子案では、政治資金をチェックする第三者機関を早期に設置し「国会に置くことを基本」と明記。更に、個人献金の比率を上げるための案も盛り込まれた。そのために、今の法律では30%となっている個人献金の税優遇の控除率を、40%にまで引き上げることを検討すべきとしている。企業団体献金を残したい自民党としては、その依存度を下げる姿勢を示すことで理解を求める狙いがある。その背景には、主要な野党が企業団体献金の禁止を求めているから。禁止に慎重な姿勢を示していた国民民主党の玉木代表も「全党一致してやめますという事で良いのであれば、我が党として反対する理由はない」とした。更に自民党幹部を悩ましているのは裏金問題のけじめ。自民党・政治改革本部の幹部は「とにかく金を返さないと世論は脱税だと怒っているんだから」と話す。自民党では、収支報告書に不記載のあった議員らに不記載の相当額を返金させ、国庫や被災地に寄付できないか検討を進めている。自民党は政治とカネの問題から決別できるのか。信頼回復に向けた議論が活発化している。
国会内で自民党、公明党両党と国民民主党の政調会長らが会談し、政府が来週後半にも取りまとめを目指す新しい経済対策について意見を交わした。国民民主党側は経済対策に“103万円の壁”の見直しを盛り込むよう求めていて、きょうは結論が出ず、来週月曜に再び3党で協議することになった。会談後、国民民主党・浜口誠政調会長は「来週が一つの山になる」と述べた。一方、自民党では税制調査会の幹部による「インナー」会合が開かれ、来週から始まる自民公明両党と国民民主党の税調会長らによる“103万円の壁”見直しをめぐる協議を前に意見のすり合わせなどが行われた。自民党・宮沢洋一税調会長は、ともかくどういう物が出てくるかということを待っている状況等と語った。自民党側は3党協議で“103万円”の引き上げ幅と財源の確保策についてセットで議論したい考え。
“106万円の壁”は年収が106万円を超えると保険料の負担で手取りが減るため、106万円に届かないよう働き控えにもつながることが指摘されている。現在のパートタイマーらの厚生年金加入要件は、従業員51人以上に勤務し、週20時間以上働く年収106万円以上の人。この壁を超えて働くと手取りはどれくらい減るのか。手取りを減らさないようにする助成金もあるが、ない場合は手取りは保険料の負担によって約15万円減る。厚生労働省は厚生年金の加入要件について「週20時間以上」という条件を残した上で、企業の規模の要件と年収の要件を撤廃する方向で議論している。ただ、“20時間の壁”が残れば勤務時間を調整する人も出てくることから「実態はあまり変わらない」とも指摘。一方で、厚生年金への加入で手取りが急激に減る人を防ぐため、厚労省は、会社側と従業員で折半の保険料の負担率を会社側が多く負担できる特例案も示した。部会では“106万円の壁”の撤廃について意見が割れていて、厚労省は年末までに結論を出す考え。
ロイター通信によると台湾の頼清徳総統は数週間後に太平洋諸国を訪問する計画でその際ハワイに立ち寄る予定と報じている。これに対して中国は米国側の手配に一貫して頑固反対するなど反発している。
7〜9月のGDP=国内総生産が発表された。スーパーの棚を埋めるパックごはん、実は今回これがGDPの成長を支えた。内閣府が発表した今年7〜9月期のGDPは、年率で0.9%のプラスとなり、2四半期連続のプラス成長となった。押し上げたのは、2四半期連続でプラスとなった個人消費。台風や南海トラフ地震臨時情報を受け、備蓄用の飲料や、パックご飯の消費が急増。また自動車や携帯電話の購入も増えた。ただ専門家の第一生命経済研究所・星野卓也主席エコノミストは「足下の消費マインドは決して良い状態には無い」と話す。
定額減税や賃上げなどで手取りは増えたものの、長引く物価高で節約意識は根強いという。埼玉・朝霞市の東武ストア 朝霞店では、入ってすぐの場所に値下げ商品のコーナーを設けている。今月限定で251品目を最大で40%引きする値下げセールを実施している。上向かない消費マインド。増えたはずの手取りは一体どこへいったのか。聞こえてくるのは「貯蓄」という言葉。実は現役世帯の貯蓄率は、コロナ前を上回る水準で高止まりしている。専門家は、更なる物価高や、この先賃上げが止まるのではといった将来不安が、消費より貯蓄に向かわせていると分析する。成長には、その場凌ぎのばら撒きではない取り組みが求められている。
明治大学は「山の上ホテル」の土地と建物を取得したと発表した。明治大学が取得したのは現在、休業中の東京の老舗ホテル「山の上ホテル」。2031年に迎える創立150周年の記念行事の一環として、現在の外観を維持したまま再整備を行うとしている。ホテル事業も継続するという。山の上ホテルは東京・千代田区・JR御茶ノ水駅近くにあり、周辺の出版社が多いことから、川端康成や三島由紀夫など名だたる文豪が執筆活動を行ったことでも知られている。今年2月から建物の老朽化により全館で休業していた。明治大学は「本学の新たなシンボルとして継承していく」とコメントしている。
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