自民党の修正案は野党側が主張する3項目について全く歩みを見せていないことから不十分と野党側は反発。野党側としては改正する事態を招いた自民党が自ら厳しい案を出すべきという思い。立憲民主党の主張は政治資金パーティーの全面廃止など自民党がとても飲めない厳しい内容が多く両者の溝は深い。一方、公明党は当初は反発したものの自民党から連立政権へのプレッシャーもあったと考えられ最終的には賛成に回る見通しだが、自民党案では不十分との声も残る。自民党は今週中にも法案を採決したい考えだが、立憲民主党が強固に反対していることから自民党は野党の分断を狙っている。具体的には日本維新の会の主張を聞く、国民民主党の主張を盛り込むなどで野党の協力を得ようと画策しているが、日本維新の会幹部からは「今回は交渉の余地がない」との声もあり、国民民主党幹部も「小手先の交渉をされても応じることはできない」と述べるなど隔たりは埋まっていない。野党側の理解を得ないまま採決に踏み切れば野党側がさらに反発するのは必至。自民党が改正案の中身はもちろん採決に向けた進め方についても野党の理解をどこまで得られるかが焦点。