政府が今月にも取りまとめることしの経済財政運営の基本方針「骨太の方針」では、財政健全化に向けて基礎的財政収支を来年度に黒字化するとした目標の扱いが焦点の1つとなっている。これについて、自民党の古川元法務大臣ら、財政健全化を重視する議員らが参加する財政健全化推進本部のメンバーは、総理大臣官邸で岸田総理大臣に対し、基礎的財政収支の来年度の黒字化目標を堅持して、その後も継続的に黒字幅を確保すべきだなどとする提言を手渡した。一方、西田昌司参議院議員ら、党の積極財政派の議員らが参加する財政政策検討本部のメンバーも、「黒字化に固執することに断固反対する」としたうえで、「公共事業に使われる建設国債の発行をちゅうちょすべきではない」とする提言を手渡した。岸田総理大臣は、「提言を踏まえながら、必要な財政政策を進めていく」などと応じたという。