先月29日、政権発足1000日を迎えた岸田総理は、山梨県でスマート農業の現場などを視察。9月に予定されている自民党総裁選再選をにらみ、地方行脚をスタートさせた。一方、自民党・茂木幹事長は民法の報道番組で「新しい人も含め、色々な考えを持っている人が総裁選に出ることが大切」と述べた。自身の出馬について問われると、「夏の間によく考えたい。一般的には7月、8月が夏の間。総理になってやりたい仕事があるのは間違いない」とした。また高市経済安保担当大臣はおととい国会内で、自身に近い地方議員らと会合を開いた。一部報道で、高市氏が総裁選への意欲を伝えたと報じられたが、高市氏はSNSで「短時間の意見交換をしただけ」と強調。菅前総理は先週、総裁選で新しいリーダーが出てくるべきと発言してから、一気に「ポスト岸田」レースが加速。ただ今の状況は加熱しすぎているとして警戒感や反発の声も広まっている。「ポスト岸田」候補のひとりは、「最近、政局報道が過熱しすぎていてどうかしている。そんなものに付き合っていられない」とした。総裁選の各候補者たちも出番に向けた準備は進めているものの、早い段階で名前が浮上したらつぶされるのではないかという警戒感があり、水面下での駆け引きが続いている。