自民党総裁選には11人の名前が出ている。自民党・小林鷹之元経済安全保障担当相で、きょう出馬会見を開く方向で調整を進めている。総裁選への5度目の挑戦を探る石破茂元幹事長は「推薦人はほぼメドがつきつつある」と話した。推薦人20人の最終確認を行い地元・鳥取で週内にも正式出馬を表明したい考え。他にも野田聖子元総務大臣、加藤勝信元官房長官ら10人以上の議員が出馬に意欲を見せている。中央大学法学部・中北浩爾教授は「2012年以来の自民党の権力構造がかなり崩れてしまった。これが派閥の解消によって促進されてこういった事態に至っている」と話した。また今回は同じ派閥の中からそれぞれ意欲を示している人が複数人いる。更に派閥がなくなったことで若い40代の議員を押し上げる声が出始めた。戦後最年少で自民党総裁に就任したのは安倍晋三総理で第1次安倍政権就任当時は52歳だった。今回立候補を模索する小林鷹之議員は49歳。小泉進次郎議員は43歳。中北教授は「2人とも経験不足で政権担当能力への不安が言われる反面、気概のようなものが党内から出てきていることはマイナスではない」と話した。派閥が解散しても依然複雑な人間模様は残っている。唯一解散に至らなかった派閥・麻生派に所属する河野太郎議員は先週麻生太郎議員から出馬了承を取り付ける動きがあった。派閥は解散したが影響力を誇示したいと考えているベテラン議員が多く、表立っては支援しないけれど裏ではしっかり支援していくということをすでに言っている人たちもいるという。中北教授は「総裁選挙というシステムを取っている以上、グループを作って戦うのが基本になる」と話した。自民党総裁選の投開票は来月20日か27日が有力で明日決まる見通し。一方、立憲民主党も来月23日に代表戦を行う。泉健太代表が続投に意欲を示している他、枝野幸雄前代表が出馬の意向を表明。野田元総理も立候補を探る動きを見せている。立憲民主党も来月23日に代表選を行う。泉健太代表が続投に意欲を示しているほか、枝野幸男前代表が出馬の意向を表明。野田佳彦元総理も立候補を探る動きを見せている。