自民党は、先月の岸田総理大臣の指示を受けて、党本部で憲法改正実現本部の会合を開き、憲法への自衛隊の明記や、緊急事態条項の新設などについての論点整理をまとめた。この中では、9条に条文を新設して自衛隊を明記し、シビリアンコントロール文民統制についても規定するとしている。また、緊急事態条項の新設を巡っては、大災害や武力攻撃、感染症のまん延などを緊急事態とし、政府が法律と同等の効力を持つ緊急政令を、国会の議決なしに定めることができるようにするとしている。そして、条文化の作業を加速させ、速やかに改正原案の国会提出につなげるとしている。