この週末、各地で行われた総裁選の演説会。候補者が訴える内容は、総理になったらどのような国を目指すのか、これからの話が中心。熱い訴えの一方で演説を聞きに来た人たちからは冷静な反応も聞かれる。また演説で過去の問題について、ほとんど触れられなかったことについて聞いた。福島で行われた演説会でも、候補者が訴えたのは東日本大震災からの復興に向けた取り組みや、経済対策などで、裏金問題への言及はなかった。なぜ、政治とカネの問題に関する発言が少ないのか。自民党中堅議員は「政治と金の問題で踏み込んだ発言はできない。票に繋がらないから、あえて話さないんだろう」と話す。過去の反省に立って自民党が変わる姿を示せるのか、その本気度が問われている。