石破総理は衆議院の解散を受けてきのうの夜、会見を開き、「この解散は『日本創生解散』。国民の信任を得て新政権の掲げる政策に力強い後押しをお願いしたい」と訴えた。勝敗ラインについては自民党と公明党で過半数との考えを示したが、党内からは自公での過半数割れへの危機感が高まっている。一方、野党は石破総理が予算委員会を開かないまま早期に衆議院を解散したことについて「裏金隠し解散」などと批判を強めていて、政権交代を目指して候補者調整を急いでいる。衆院選は今月15日公示、27日投開票の日程が決まり与野党は選挙モードに突入した。石破総理はきょう未明、ASEAN(東南アジア諸国連合)との首脳会議などのためラオスに向け出発した。就任後初めての外国訪問で、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持や強化を訴えるほか、核ミサイル開発を続ける北朝鮮や東シナ海や南シナ海で覇権主義的な動きを強める中国などをめぐり参加各国の首脳と意見を交わすことにしている。きょう午後には韓国の尹錫悦大統領や中国の李強首相などと個別の首脳会談も行う予定。