NHKが衆議院選挙の小選挙区と比例代表のすべての候補者に行ったアンケートで女性天皇や女系天皇を認めることへの賛否を尋ねたところ、各党の考え方の違いが浮き彫りになった。女性が天皇になるのを認めることへの賛否について、候補者全体では賛成が54%、反対が15%、回答しないが31%だった。政党別に回答の平均値を比べると、賛成の度合いは共産党で特に高く、次いで立憲民主党、社民党、国民民主党の順となっている。また、公明党、日本維新の会、自民党、れいわ新選組も賛成の側に位置するが、これらの政党では回答しないとした候補者が一定数見られ、自民党では37%、日本維新の会と公明党では60%台、れいわ新選組では97%に上っている。反対の側に位置するのは参政党だけだった。また、女性天皇の子どもが皇位を継承する女系の天皇を認めることへの賛否を聞いたところ、候補者全体では賛成が33%、反対が45%、回答しないが22%だった。賛成の度合いは共産党で特に高く、次いで社民党、立憲民主党の順となっている。公明党とれいわ新選組は賛成と反対のほぼ中間に位置するが、回答しないの割合が公明党で78%、れいわ新選組では97%と高くなっている。一方、反対の度合いが最も高いのは参政党で、次いで日本維新の会、自民党、国民民主党の順となっている。