特別国会を前に与野党が今日合意した委員長ポストの割り振り。選挙の前は議席数に応じて与党が圧倒的多数を占めていたが変わる。立憲民主党は委員長ポストを6つ握ることに。中でも、極めて異例といえるのが立憲に予算委員長のポストが割り振られる。少数与党が譲歩した格好。あらゆる政策について回る国の予算。その審議をつかさどる予算委員会は総理以下、全閣僚が出そろうこともある。それゆえ疑惑やスキャンダルを抱えた閣僚の資質が追及されるなど政権の命運にも直結する委員会。そのさばきを担う予算委員長。公平さが求められる立場だが過去には物議を醸したことも。6年前の国会では裁量労働制の拡大を目指す政府のデータに誤りがあった問題で委員会は大荒れに。予算審議の終局に反対する野党をよそに委員長の権限で採決が強行されたこともあった。予算委員長のポストを野党が握れば政府与党が反対を押し切って予算案を通すのは難しくなる。野党側からしてみれば予算審議を盾に与党との交渉を有利に進められるメリットが見込まれる。