国会では午後、首相指名選挙で30年ぶりとなる決選投票が行われ、石破首相が再び指名された。(中継)国会。与党が過半数を割り込む中で石破政権の継続が決まり、自民党議員からは「ひとまずホッとした」といった声が聞かれた。首相の指名選挙では、与党が過半数を割り込んでいるため、一度の投票では決定せず、30年ぶりとなる決選投票が行われた。石破首相と野党第一党の立憲民主党・野田代表との争いだったが、国民民主党が玉木代表に投票するなど野党はまとまらず、最も多い票を得た石破首相が選出された。今後は「少数与党」として、国民民主党の求める「年収103万円の壁」の引き上げなど、野党の要求に応じる「綱渡り」の政権運営となる。石破政権が交渉するにあたって国民民主党・玉木代表のスキャンダルが与える影響について、ある自民党若手議員は「本来なら代表を辞任するレベルのスキャンダル。もう強く出られない」と玉木代表の交渉力が低下するとの見方を話していた。一方で、「国民民主党の議席数は変わらない。スキャンダルと政策交渉は全く別物だ」「厳しい政権運営に変わりはない」と冷静に見る議員がどちらかといえば多い印象。