石破総理大臣はこの土日、就任後初めて地元・鳥取県に入った。政権発足からおよそ2か月。少数与党として厳しい国会運営をどう乗り切るのか、三ツ國記者のリポート。初めての地元・鳥取入りで選んだ場所は、自民党総裁選への出馬表明を行った神社。石破総理にとって、まさに原点といえる。石破総理は「地元はじめ大勢の人たちが、それならば託してみようということで、こういう立場を与えられました。そういう方々の思いにどれだけ全身全霊で応えることができるか」と述べた。しかし、総裁選では勝利したものの、衆院選での敗北を受け、石破総理を取り巻く環境は厳しさを増している。総裁選直後、いわゆる「石破カラー」を封印し、らしさを失ったと言われる石破総理。地元関係者からは「本気で政治を変えてほしい。そのために石破カラーをもっと出してほしい」という声が聞かれた。局面打開を狙う石破総理は、周辺に「何を聞かれてもハッキリ言うつもりだ」と、国会に臨む意気込みを話しているという。ただ、総理周辺は「国会での答弁の機会が増えるのは心配だ」と、小さなミスも許されない緊迫感のある論戦になるとの認識を示している。月曜日からの代表質問で、野党との直接対決に臨む。石破総理は原点に戻り「丁寧な姿勢」で論戦に臨む考えだが、野党側との合意形成ができるのか、結果を出せるのか、その責任が問われることになる。