自民党は党大会を開いた。30年ぶりの少数与党となって初めて迎えた党大会で、石破総理大臣は「今年を政治決戦の年」と位置付け、参議院選挙に向け、一致結束を呼びかけた。自民党総裁・石破首相は「もう一度、国民、主権者の声に謙虚でありたい」と述べた。党大会ではことしの運動方針が決まり、自民党が36年前にリクルート事件を受けて作った政治改革大綱を検証し、国民目線で「令和版政治改革大綱」を策定することを打ち出した。立党70年を迎えることしを政治決戦の年と位置付け、6月の東京都議会議員選挙と夏の参議院選挙での勝利に向け、SNSを含めた発信を強化する。党大会には立憲民主党と国民民主党を支持する連合・芳野会長が、20年ぶりに来賓として出席し、物価高を上回る賃上げや今の国会での選択的夫婦別姓制度の実現を訴えた。石破総理としては党内の一致結束を図りたい考えだが、高額療養費制度を巡って、判断を二転三転させるなどここにきてリーダーシップの揺らぎがあらわになっている。党内基盤の弱さに加え、側近の不在の指摘をされる石破総理。党大会を反転攻勢のきっかけにできるかは不透明な状況。