秋田県知事選挙。立候補者は届け出順に猿田和三氏、鈴木健太氏、大久保範夫氏。自民党の県連は自主投票。立憲民主党、公明党県本部、国民民主党県連、共産党、社民党が猿田氏を支持。日本維新の会の県総支部は鈴木氏を自主的に支持。秋田県は去年、前の年と比べた人口の減少率が全国で最も高くなった。選挙戦では、この問題への対応や、子育て政策、地域経済の活性化策などをめぐって論戦が交わされる見通し。猿田氏と鈴木氏よる事実上の一騎打ちで、分裂選挙の様相を呈している。自民党の掲示板には猿田氏と、支援する議員のポスターが貼られている。しかし、反対側に回ると鈴木氏、支援する議員のポスター。自主投票に伴う異例の対応。現在、39人の議員がいる県議会も真っ二つに分かれている。猿田氏と鈴木氏それぞれの支援組織に18人ずつが参加している。両陣営のうち、猿田氏は秋田市出身の62歳。元副知事。大学時代に出場した日米野球では、チームのキャプテンを務めた。支援する議員は、行政運営の経験やリーダーシップに期待している。一方の鈴木さんは、神戸市出身の49歳。県議会で副議長を務めた。かつては陸上自衛隊に所属し、イラクの復興支援などに従事した。支援する議員は、若さや柔軟な発想に期待している。16年ぶりに新しい知事が誕生する今回の選挙。投票は来月6日に行われ、即日開票される。