自民党はきょう、国会への提出が大幅に遅れていた「年金改革関連法案」を了承した。法案は今週中にも閣議決定され、国会に提出される。法案にはパートなどで働く人が厚生年金に加入しやすくなるよう「年収106万円の壁」の賃金要件を撤廃することなどが盛り込まれている。自民党内から異論がデていた厚生年金の積立金を使って基礎年金を底上げする部分は削除された。自民党内には参院選への影響を考慮して「法案自体を提出すべきではない」との意見も残っているが、党の最高意思決定機関である総務会で全会一致で了承された。法案は今週中にも閣議決定され、今の国会に提出される。ただ野党側は就職氷河期世代への対策でもあった基礎年金の底上げ部分が削除されたことに反発していて、法案成立の見通しは立っていない。