これまでは主張で違いがあっても強固な選挙協力により自民・公明の連立関係は維持されてきたが、公明党が重大な判断に傾いたのは自民党の裏金問題に巻き込まれる形で去年・今年の国政選挙で大敗したことがきっかけ。公明党は企業・団体献金の規制強化を自民党側に求めたが、自民党側は地方組織の崩壊につながる恐れがあるとして受け入れなかった。自民党は今月20日か21日に臨時国会を召集したいと立憲民主党に伝えており、それまでに高市総理実現に道筋をつけたい考え。ただ公明党の斉藤代表は、総理指名選挙で高市早苗氏とは書かないとの考えを示した。立憲民主党は野党統一候補が野田代表でなくても受け入れるとの考えを野党各党に伝えており、安住幹事長も十分政権交代の可能性が出てきたと話している。ただ与野党ともに他の党と協力できる算段はついておらず、ある自民党関係者も、誰も見たことのない景色でこの先何が起きるかわからないとしている。