日本と米国、オーストラリアの3か国の防衛相会談が行われた。中国が南太平洋や南シナ海などで軍事活動を活発化させていることに深刻な懸念を示すとともに、自衛隊と両国の軍隊があらゆる事態で連携できるよう新たな防衛協力の枠組みを設けることで一致した。トランプ政権の発足を前に中国は貿易戦争の可能性に身構えているが、オーストラリアは防衛協力への影響に備えようとしている。マールズ国防相はアメリカおよび日本との防衛相会談を行った。自衛隊員がアメリカの海兵隊とともに北部中州に派遣されるなど関係強化がはかられる。毎年乾季にアメリカの海兵隊約2000人が北部準州にローテーション配備されているが、来年から日本の水陸機動団も定期的に演習に参加する。アメリカのオースティン国防長官はオーストラリアを訪問するバイデン政権の最後の高官となると思われるが、トランプ氏が次期国防長官に指名した元軍人でテレビ司会者のピート・ヘグセス氏についてアメリカ・イギリス・オーストラリア3か国の安全保障枠組み「AUKUS」などアメリカのオーストラリアへのコミットメントを守るだろうと述べた。ここ数年、アメリカの軍事的プレゼンスが徐々に拡大してきた。退任前のオースティン氏はアメリカは今後もグローバルな役割を果たし続けると述べたが、次期トランプ政権には不確実要素が伴っている。