イタリア・メローニ首相は「宇宙海賊キャプテンハーロック」「北斗の拳」などの作品が好きだと明かす一面も見せているが、2023年には当時の岸田総理大臣と会談して戦略的パートナーシップに両国関係を拡大している。去年8月にはイタリア海軍の空母カブールが自衛隊基地に寄港し、日本からは練習艦隊かしま・しまかぜの2隻がナポリに寄港して親善訓練を行った。自衛隊とイタリア軍が相互に資源を提供できる物品役務相互提供協定を署名し、その一方で中国の一帯一路構想からの離脱を通知している。日英伊による次期戦闘機の共同開発を巡っては、日本は機体の軽量化・イギリスは電磁波などの防御機能、イタリアはデジタル技術などを担当するが、黒井文太郎氏はイタリアからは世界有数の防衛産業企業が参加していると紹介している。国末氏はインド・太平洋地域の重要性が増している事が大きいが、ある程度薄い関係だから距離を近づけることが出来ているが率先して関係を強化しているわけではないと紹介。イタリアが一帯一路を離脱した背景については、五つ星運動政権下でEUの中で抜け駆けで加入したものであり、離脱後も比較的安定した対中関係を築けているとしている。柳澤さんは日本はNATOにどのように関係していくかが課題となるのではないか、日本とヨーロッパの間でのつながりが深まることで日本として自由な裁量ができなくなる事があってはならないとしている。
メローニ首相は反移民政策を掲げてきた一方で、去年の秋にはイタリア政府としてEU県外の外国人の就労ビザ発行数を45万2000人分に拡大し、去年10月にはタヤーニ外相がチュニジアを訪れ年に4000人を受け入れると協定を結んでいる。国末氏はイタリアは南北格差が激しく貧困の南部は不法移民もたどり着きやすいのが現状となる一方で、北部は失業率が低く人手不足となっていることから、人権だけでなく経済・文化・治安など総合的に考慮したものだとしている。
メローニ首相は反移民政策を掲げてきた一方で、去年の秋にはイタリア政府としてEU県外の外国人の就労ビザ発行数を45万2000人分に拡大し、去年10月にはタヤーニ外相がチュニジアを訪れ年に4000人を受け入れると協定を結んでいる。国末氏はイタリアは南北格差が激しく貧困の南部は不法移民もたどり着きやすいのが現状となる一方で、北部は失業率が低く人手不足となっていることから、人権だけでなく経済・文化・治安など総合的に考慮したものだとしている。