今月28日に開幕するパラリンピック。パラ競泳男子100m平泳ぎ知的障害のクラス・山口尚秀選手。東京パラリンピックで金メダルを獲得。連覇のために目指すのは、みずからが持つ世界記録の更新。山口選手は「しっかり楽しみながら、自分の持っている力を発揮し、100m平泳ぎで金メダル、自己ベストの更新」と語った。23歳の山口選手は、1m87cmの長身を生かしたダイナミックな泳ぎが持ち味。3歳のときに知的障害を伴う自閉症と診断された。7年前から本格的に競泳を始めると、めきめきと頭角を現す。初めて出場した東京パラリンピックでは、世界記録を0秒23更新して金メダルを獲得。その後も記録を伸ばしてきた。さらなる進化を目指して、フォームの改良に取り組んでいる。6月の大会では、東京パラリンピックを制したときよりも0秒35速いタイムをマーク。フォームの改良に手応えをつかんだ。限界に挑戦し続ける山口選手。パラリンピックの連覇には、自分自身を乗り越えることが不可欠と考えている。100m決勝は来月3日の予定。