千葉県は県が供給している水道の料金について、物価高などの影響で赤字が見込まれるとして、2年後をめどに2割程度の値上げを行う方針を明らかにした。料金の値上げは約30年ぶりとなる。千葉県営水道は、千葉市や船橋市、松戸市、市川市など県の北西部を中心に住宅や事業所など150万戸余に水を供給。県の企業局によると水道料金はこれまで30年にわたって据え置かれていたが、将来の経営の見通しについて試算したところ、物価や人件費の高騰などの影響で3年後に赤字となり、黒字を確保するには23%の値上げが必要とされた。これを受けて県はきょう開かれた県議会の答弁の中で、2年後の2026年度をめどに2割程度の値上げを行う方針を明らかにした。値上げにあたっては一般会計からの繰り入れを行うなどして「利用者への影響をできるだけ軽減する」としている。県は今後、具体的な料金体系を検討して改定案を取りまとめ来年度の県議会に提出したいとしている。