ことしで開業から66年となる東京タワー。来場者が1億9000万人に達した。節目の来場者となったのは米国のシアトルからハネムーンで日本を訪れたという夫婦だった。戦後の荒廃から立ち直って高度経済成長への道を歩み始めた1958年、東京タワーはテレビやラジオの電波を送る電波塔として開業した。高さはご存じ333メートル。展望台には日本各地から観光客が詰めかけた。名物のライトアップが始まったのは1989年。夜も楽しめる観光スポットとなった。東日本大震災が起きた1か月後には「GANBARO NIPPON」という光のメッセージも発信。そんな東京タワーのライバルは高さ634メートルの東京スカイツリーで世界一高い電波塔として2012年に開業した。こうした中、メインの展望デッキをリニューアルするなど集客力を高める取り組みを進めてきた東京タワーは、開業から66年がたった現在でも年間200万人ほどが訪れている。運営会社・前田伸社長は「ここを最終目的地として来てもらえるまちづくりも目指していきたい」などと話した。
住所: 東京都港区芝公園4-10-17