今年に入り全国でクマの目撃情報が相次いでいるクマだが、先週火曜日、石川県では桜の木にのぼるクマの親子が目撃された。他にも北海道・乙部町では住宅地から50mほど離れた場所にクマが出没した。体長が1.2mほどで10日連続でこの付近に出没したそう。そして先月には東京でも奥多摩町の小河内ダム付近でクマの目撃情報が出ている。今年のクマの特徴について専門家は「今年は例年よりも1~2週間程度冬眠明けが早かった。昨年は冬眠前の主食になるどんぐり類が凶作で、エサを求めて人里に出没したクマが多かった。人里周辺でそのまま冬眠したクマはエサになるようなものがあれば住宅地などに簡単に出没する。」と話した。実際に今年に入り各地で人の生活圏内にクマが出没している。福島県・会津若松市の温泉街では先月クマが出没し、捕獲された。また岩手県・花巻市でも先月民家の敷地内の小屋にクマが入り込むなどしていて厳重な警戒態勢をしくという。春のクマについてクマの生態に詳しい専門家は、冬眠から目覚めているのがこの時期なのでお腹が空いていて、食べ物への執着が強く人が近づくとエサを取られると思い攻撃的になることがあるそう。GWの頃になると子連れのクマが巣穴から外に出てくる時期だという。宮城県・仙台市の林道で親子連れのクマと遭遇し撮影された映像では子グマが走って逃げると守ろうとしたのか親グマが威嚇してきたという。さらに北海道・新冠町では近づいてきた車から子グマを守ろうとしてか威嚇するかのように車に向かって突進してくるヒグマの姿が見られた。子グマの近くには必ず親グマがいるという。子グマを守るため親グマは非常に警戒心が強く危険な状態なので、子グマを見かけても絶対に近づいてはいけない。そしてGWを迎えるこれからの季節はキャンプをする方が多いと思うが注意が必要だ。川沿いでのキャンプはクマの通り道となるので、川の音で人もクマもお互いの存在に気づきにくいということから常に警戒が必要。食料を残さないこと。クマは人の食べ物の味を覚えると繰り返し出没する。後片付けをしっかりして残飯などを残さない。クマがすぐ近くに現れたときにNGなのは叫び声など大きな声をだすこと、走って逃げること。クマを刺激し興奮させるおそれがある。遭遇してしまったら様子を見ながらゆっくりと後退りし少なくとも50m以上離れる。またキャンプ地などにクマが現れた場合は一度立ち去ったとしても戻って来る可能性もあるので、ただちにキャンプをやめて下山したほうが良いという。