北海道砂川市にある公立病院。精神保健福祉士の大辻誠司さん。20年以上、延べ1万人の患者や家族の相談に乗ってきた。今、大辻さんが取り組んでいるのが診断後の継続支援。この日、訪ねたのは患者が働くガソリンスタンド。松本健太郎さん50歳。おととし11月に若年性認知症と診断を受けた。20年以上、プロパンガスの営業部署で働き、管理職だった松本さん。当たり前にできていた事務仕事ができなくなった。それでも雇用は守られた。管理職ではなく担当する業務も変わったが、週4日ほど働いている。それを可能にしたのが大辻さんの支援。この日は松本さんとその上司とで3者面談が行われた。認知機能の検査結果などを示して症状を確認しながら一緒に働くうえでのアドバイスを送る。会社の経営者も松本さんが働き続けることは社員のモチベーションにつながると話している。松本さんは今後も支援を受けながら、症状の進行に見合った働き方を続けたいと考えている。
希望すれば働き続けられる社会。そのための支援は医療機関以外でも行われている。各都道府県に配置されている若年性認知症支援コーディネーター。認知症の人が働ける職場を紹介している。そしてこの人も。仕事を辞めざるをえなかった藤島さん。コーディネーターの紹介で介護施設で清掃の仕事を始めている。
希望すれば働き続けられる社会。そのための支援は医療機関以外でも行われている。各都道府県に配置されている若年性認知症支援コーディネーター。認知症の人が働ける職場を紹介している。そしてこの人も。仕事を辞めざるをえなかった藤島さん。コーディネーターの紹介で介護施設で清掃の仕事を始めている。