65歳未満で発症する若年性認知症の人は全国で約3万5000人と推計されている。長崎市に住む若年性認知症の田中豊さんにとって家族の姿を写真に残すことがとても重要。長崎市で家族4人で暮らす田中豊さんは50歳のときにアルツハイマー病と診断された。今では食事や外出も1人ではままならない。以前は鉄鋼会社で現場の副リーダーを務めていたが製品の選別を間違えるミスなどが増え仕事を続けることができなくなった。家族と話していても名前が出てこないことがある。それでもそばで笑い合える家族に支えられている。長女の優香さんは高校卒業以来家族の中心になって豊さんの介助をしている。適切なケアができるように認知症介助士の資格を取った。この日親子2人で参加したのは認知症の啓発活動。症状が進んでも頼れる家族がいることで自分らしく生きられている事を伝えた。去年11月、優香さんの20歳の記念のアルバムが完成。一緒に受け取りに出かけた豊さんは写真を撮った2カ月前のことは覚えていなかった。豊さんは、「まだ自分が理解できる間に見られたからよかった、できるかぎり進行を遅らせながら子どもたちの成長を見ていきたい」と話した。
