自民党総裁の任期満了まで2か月を切った。総裁選を来月に控える中、きょうは日程やルールなどを決める選挙管理委員会の初会合が開かれた。再選を狙う岸田総理大臣と総理の座を狙う“ポスト岸田”たちの夏を追った。岸田総理は週末に林官房長官と会談したほか、麻生副総裁や森山総務会長らとも相次いで会談。総裁選に向け意見交換を重ねたが、まだ出馬を表明していない。茂木幹事長は総理、総裁への意欲をにじませているが、総理を支える立場の幹事長が出馬すれば“令和の明智光秀になる”との指摘も出ている。いち早く事実上の出馬を表明した石破元幹事長は過去4度挑戦した総裁選はいずれも敗北していて、党内からは「出馬すれば有力候補」という期待の声がある一方、「出馬に必要な推薦人が20人集まるかどうか」と心配する声も出ている。前回の総裁選で石破氏らの支持を得て出馬した河野デジタル大臣は態度を明確にしていないが、ある側近は「出ない選択肢はない」と述べている。そんな中、出馬をめぐり注目されているのが小泉進次郎元環境大臣。党幹部やベテラン議員と会談を重ねるなど、出馬を模索している。党内から期待の声が上がっているのが小林鷹之前経済安全保障担当大臣で、「時が来たらチャレンジしたい」と語っている。