樹木で囲まれた合葬墓。千葉市が公営墓地の中に新たに整備した。複数の遺骨が合同で納められ、費用は1人あたり4万~6万円。個別の墓石に比べて費用は10分の1以下で毎年の管理料もかからない。去年行われた合葬墓の抽選会。700件の募集に3600件超の申し込みがあった。NHKは首都圏の1都3県と人口10万以上の市の計97自治体にアンケート調査を行った。その結果、これらの公営墓地では合葬墓が36施設に上り、20年前と比べて4倍に増えていた。都立霊園は2から8に増加、横浜市・さいたま市・千葉市なども新たに整備し、収容できる遺骨の数は20年間で38万体分に増えていた。専門家は「いまは三世帯同居が1割を切っている。遠く離れている子や孫に先祖の墓を守ってほしいと言いづらい。手間をかけさせたくないという人がすごく増えているので合葬墓を求めたいという人が増えている」と指摘した。